さだまさし「風に立つライオン」のモデルは?どこまでが実話?道徳で伝えたかった意味

さだまさし
日本文教出版HPより

さださんのコンサートに行くと会場入り口あたりに風に立つライオン基金の募金箱があります。

この財団の名前にもついている「風に立つライオン」はさださんの代表曲です。

「さだまさしのこの曲が好き!」というアンケートでも、総合で堂々の2位のこの歌を紹介します。

さだまさし「 風に立つライオン 」 モデルはいますが、どこまでが実話?

「風に立つライオン」は1987年7月25日発売のアルバム『夢回帰線』に収録され、その後シングル盤でリリースされました。

さだまさし「 風に立つライオン 」の モデルとなった人物

1960年代の終わり頃、長崎大学熱帯医学研究所からケニアに医師として派遣されていた

医師の柴田紘一郎(しばた こういちろう)さん

さださんは、20歳の頃に柴田医師と知り合って、ケニアでたったひとりの外科医として困難に立ち向かった話を熱心に聞いていました。

さださんの頭の中には、その話が残っていたのでしょう。

それから15年の歳月がたった、さださんが35歳の時に柴田医師をモデルとして「風に立つライオン」という楽曲を制作しました。

柴田医師は、2021年「風に立つライオン」モデルの柴田医師、さださん財団の名誉顧問になりました。

朝日新聞デジタル2021年12月23日

 

さだまさし「 風に立つライオン 」はどこまでが実話なのか

曲は、柴田医師の体験談をもとにさださんが考えたものなので、どこまでが本当のことなのか、私も少し調べてみましたがはっきりとした回答はありませんでした。

でもこの歌は、職を辞してケニアに渡り現地の人と結婚した女性、医師としてケニアに赴いた人など人生を変えるほどの影響と感銘を与えています。

感銘を受けたのは俳優の大沢たかおさんもそうで、のちに小説や映画が製作されるきっかけを作ったのです。

この楽曲に感銘を受け、「聴けば聴くほど、歌われた人物について知りたくなる。この歌の世界を映像で見たい、できるならば自分で演じたい」と考えた大沢たかおが、さだに映画化を視野に入れた小説(原作)の執筆を直談判し制作されたものである

引用:Wikipedia

小説化されたのが歌を発表してから四半世紀たった2013年で、東日本大震災が原動力となったそうです。

そして2015年に大沢たかおさん主演で映画化された「風に立つライオン」

小説化、映画化に至っては現地のことや医療関係の話以外のストーリーはほぼフィクションとなってます。

さだまさし「 風に立つライオン」 道徳の教科書で伝えたかった意味

「風に立つライオン」が令和3年度の教科書に取り扱ってもらえました。

音楽の授業じゃないから、耳からではなく歌詞を読んでの授業です。

日本文教出版HPより

中学三年生の道徳の教科書で伝えたいこと

学習指導案として、人間の持つ気高さを「風に立つライオン」を通して学ぶ内容です。

授業内容はそれぞれの学校で独自に進められたのでしょう。

あえて逆境の中に飛び込んでいく生き方を選んだ主人公を見て、生徒は何を感じたのでしょうか。

自分の人生を自らの手で切り開き、よりよい人生を送っていきたい心情を育てて欲しい。

この歌には、自分の生き方に誇りを持ち、生きがいを自分の自信にして人生をより良いものにしていって欲しい

教科書の中からさだまさしさんからあなたへ】の一部を紹介すると

人は自分以外の誰かの役に立つために生まれてきた。

そのことを誇りに思う道が見つけられたら僕はそれを「生きがい」と呼びたいと思う。

引用:中学道徳 あすを生きる③

さださんの言葉「人は自分以外の誰かの役に立つために生まれてきた。」は、さださんを見ていればよくわかります。

さださんのコンサート会場には、必ず募金箱があります。

先日、東京国際フォーラムで行われた50周年記念コンサートでも「風に立つライオン基金」の募金箱とは別に、「貝の火運動基金」の募金箱がありました。

「貝の火運動基金」は、さださんが1995年に提唱して誕生した『NPOナガサキピーススフィア貝の火運動』の活動の基金となるもので、募金の大半は様々な災害被災者の支援に使っていて「風に立つライオン基金」と同じように困っている人の為のものです。

「自分以外の誰かの役に立つために生まれてきた」さださんの活動的に全国を飛び回るさださんを

「風に立つライオン基金の歩み」を紹介した動画でご覧ください。

いかがだったでしょうか?

さださんの歌を聴いていると、まだ行ったことのないアフリカの大自然の風景が目に浮かび、凛とした姿で逆境に立ち向かう柴田医師の心の葛藤とかも伝わってきます。

何回聴いても、感動で胸が熱くなる曲です。

私も、残りの人生、少しでも人の役に立てるよう考えながら暮らしていこうと、この曲を聴く度に思うのですが、さださんみたいに大きいことは出来ないので、まずは募金からですね。

 

 

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