昨年まではコロナ禍の影響で制限のあった早稲田大学の学園祭でしたが、今年は4年ぶりに制限なしの学園祭が開催されるというので、「さだまさしファンクラブ在籍40年」の私の友人を誘って【さだ研を見に行こう‼】と『早稲田祭2023』へ行ってきました。
おばちゃん二人が魅力を感じる【さだまさし研究会(さだ研】とは?レポートと併せて紹介します。
『さだまさし研究会』とは何?
さださんのファンクラブではありません。
さださんのファン同士で集まってサークル活動をしているのが全国各地に存在していた「さだまさし研究会」なんです。
さださんは歌は勿論、トークも最高で、更に小説も書いておりますので、「さだ研」もその中身は各サークルごとに特色がありました
- ファンクラブのような集まりをするサークル
- 文化祭などで演奏会などをする音楽サークル
- さださんを酒の肴に議論しながら酒飲みしたり、お茶飲みしたりするサークル
- 文芸的なサークル……等々、それぞれに活動内容は様々でしした。
さだまさし研究会ブームのきっかけは『さだまさしのセイ!ヤング』
1990年代、文化放送のラジオ番組「さだまさしのセイ!ヤング」で「さだ研を作りたい」旨の葉書が採用されて設立されたものが多いそうです。
どうして「さだ研を作りたい」という事になったかのか。
そのきっかけを作ったのが、セイヤング放送450回記念放送。
1990年6月23日に「さだまさしのセイ!ヤング」第451回で行われた、信州大学・東京大学・早稲田大学の3大学さだまさし研究会による『輝け!第1回さだ研対抗さだまさしクイズ合戦』でした。
信州大学さだ研さんのHPにはその時の様子が残っていましたので一部紹介します。
これを深夜放送で聴いていると思うと…夜中にクスクスと一人笑う姿が想像できますね。
このクイズの詳細はこちらをご覧ください。
さだまさし研究会の最盛期と衰退
最盛期には全国に数多くの団体が存在して、長崎の稲佐山公園野外ステージで無料で毎年開催されていた『夏 長崎から さだまさし』に幟旗(のぼりばた)を持参して参加する光景も見られました。
どのくらいの「さだ研」が存在していたのか、こちらに列挙されておりました。
早稲田大学、信州大学、京都大学、慶應義塾大学、東京大学、
千葉大学、東京学芸大学、日本大学、東北大学、立命館大学、
関西大学、広島大学、中京大学、青山学院大学、長野大学、埼玉県立不動岡高等学校、攻玉社中学校・高等学校、
果ては神戸市役所→神戸(兵庫)、高槻(大阪)、
日光・足利(栃木)、目黒区・三多摩(東京)、
福岡・香椎(福岡)、飯田(長野)、成田(千葉)、
春日部・北埼玉(埼玉)、出雲(島根)、北海道、
岡山、滋賀、Nifty、なお「さだ研」の元祖は早稲田大学さだ研で、
「さだ研の幟」の元祖は信州大学さだ研、
社会人のさだ研の元祖は神戸市役所(現・神戸)
さだ研、高等学校のさだ研の元祖は埼玉県立不動岡高校さだ研と言われている。
セイヤングがあった頃は首都圏の中学校にもいくつか存在していたらしい。
引用:もったいない!さだまさし より
社会人から中学生までさださんファンは年齢層の幅が広かったですね。
こんなにいっぱいあった「さだ研」も1994年の『セイ!ヤング』の番組終了とともに団体数は激減していきました。
2023年現在「さだ研」残って活動しているのはどこだろうと調べてみましたが、社会人(一般)としては【福岡香椎(ふくおかかしい)さだまさし研究会】さん、大学系では【早稲田大学さだまさし研究会】が現在の活動を報告しておりました。
他にも京都大学、信州大学、東大と検索すると出てきますが、サイトを調べてみても活動内容は止まったままでした。
元さだ研の方々、今はどうしているのでしょうか?多分、さださんのコンサートなどで同じ時間を過ごしている方が多いかもですね。
早稲田大学「さだまさし研究会」は創立41周年で現在も活動中
元祖「さだ研」の早稲田大学。
幟旗もあります!大きいですね。
若者たちが「さだまさし研究会」に入った経緯は?
コンサート会場を見渡しても、さだまさしファンはシニア層が多く若い人たちの姿は少数だと感じますが、「さだ研」のメンバーの皆さんはどうやってさださんのファンになったのか疑問に感じます。
「さだ研」に入るメンバーの方達はやはり、親の影響が強いようです。
親が青春時代に聴いて好きだったから子どもがそれを継承しているパターンが多いようです。
この現象は、どのアーティストのファンも同様ですが、さださんの場合は「さだ研」というサークルがあるのがちょっとだけ違いますね。
「さだ研」早稲田大学の危機を救った「さだまさし」
創立43周年の早稲田大学「さだ研」にも新入会員が入ってこないで存続が危ぶまれる時期はありました。
そんな時、さださんに「研究会があぶないです」と手紙を出すと番組内で読んでくれて「助けてあげて」と呼びかけてくれてピンチを乗り越えられたというエピソードがあります。
さださんが救ってくれ、さださんの公認を得ているのが早稲田大学の「さだ研」です。
現在では、早稲田大学の学生だけでなく、他大学の学生も交えたインカレサークルとなって大所帯で活動しています。
SNS等でも盛んに会員募集をしております。
早大さだ研への入会希望の方や、質問がある方は、
・TwitterまたはInstagramへのDMを送る
・さだ研新歓公式LINE(https://t.co/cwr4cWeoGw)を友だち登録する
・waseda.sadaken0410☆https://t.co/fZhdRy9qsL (←☆を@に変換してください)にメールを送るのいずれかでお願いします! pic.twitter.com/JpRl9zEwS6
— 早稲田大学さだまさし研究会 (@wasedasadaken) March 8, 2023
早稲田祭2023で「さだ研ライブ」を見てきました
さださんファン歴40年の友達は「さだ研」未経験ですが、私は2回目の早稲田大学の「さだ研」でした。
2015年、同じ早稲田大学の学祭ですが理工学部の「理工展」の会場で参加しました。
なんと!その時の動画が調べていたらありました!!
動画では、歌もあり、歌の考察もあり、クイズもありとバラエティに富んだ「さだ研」らしいものでした。
今年のさだ研のメンバーさんから、「理工キャンパスで開催するとお金が貰えるけど、本キャンパスで開催すると参加費(\15,000)を支払わないといけない」との内情を伺いました。
私は両方のキャンパスでの開催に参加しましたが、出来るなら理工キャンパスの方が人手がまだ少ないのでシニア世代には嬉しいのですが、学園祭なので学生が対象ですから若い人には本キャンの方がそりゃ良いですよね。
8年もの間に、早稲田大学「さだ研」は世代交代もあったのか、随分と雰囲気も変わりました。
若い人たちが多いです!メンバー不足は解消したようです。
昨日、早稲田祭にてさだ研ライブを開催しました!
沢山の方にお越しいただき、大盛況のライブとなりました🎉
本家さだまさしよろしく、笑いあり涙ありのセットリスト、お楽しみいただけましたでしょうか?
これからもさだ研は「さだまさし研究」に邁進してまいりますので、応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/OVjsq4tIB5— 早稲田大学さだまさし研究会 (@wasedasadaken) November 5, 2023
今年の学祭の「さだ研」発表は、さださんの『長崎小夜曲』(ながさきせれなーで)をもじって
【早稲田小夜曲】(わせだせれなーで)のライブでした
パンフレットの文字もシニア向けにフォントが大きくて読みやすかったです。
この日のセトリ
アンコール曲も用意されていたみたいですが、私たち二人は途中で中座しました(ごめんね)
みなさん、とても歌がお上手でレベルアップしたなぁ…てな感想。
しかも、管楽器や弦楽器、ドラムまでメンバーが演奏できるのも昔と違う。
ライブ会場にはさださんファンらしく懐かしい展示品が飾られていました。
こちらの品は、メルカリで調達したようです。
私と一緒に行った友達は、あれもこれも「持っているよ」と(すご!)
「でもパンフレットはどんどんかさんでいくから捨てた」(なにぃ!)
今だったらメルカリに出せるのに…ね!
学祭では考察など研究発表等はありませんでしたが、先日発売になったさだまさしデビュー50周年記念トリビュート・アルバム「みんなのさだ」についてのメンバーによる考察集がさだまさしspecialsightとして発表されております。
これからも若い人たちにどんどんさださんの魅力を伝えていって欲しいものです。
もし、皆さんも機会がありましたら是非、「さだ研」をネットの中でも見れますので覗いてみてください。
暗いと言われていた「さださんファン」のイメージが明るい雰囲気に変わってきて、さださんの音楽・トーク・小説の良さが若い人たちへと伝えられています。
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