1973年ヒット曲ベスト10、アイドル歌手全盛時代の到来?

70年代音楽
週間女性PRIMEより

オイルショックにより、トイレットペーパーや洗剤などの物不足が深刻になり買いだめ騒動が起き、物価が高騰。

「狂乱物価」という言葉まで生まれた1973年。

この騒動は後世に教訓を与えたのでしょうか、物が不足しても騒動までは起きておりませんね。

さて、そんな1973年の音楽の世界は「ド演歌」が年間1・2位を独占していました。

大人の演歌に対して、この年からアイドル歌手全盛期の到来がやってきましたね。

私も「花の中3トリオ」と同じ年なので、とても親近感湧きましたし、新御三家は「五郎派」「ひろみ派」「ヒデキ派」と結構、友達同士でも分かれていて話題に尽きませんでした。

今で言う「推し」ですね。

そんなアイドル達の時代にタイムトラベルしてみませんか?

1973年のヒット曲、年間ベスト10

1 女のみち 宮史郎とぴんからトリオ 1972/05/10 181.2万枚
2 女のねがい 宮史郎とぴんからトリオ 1972/12/25 84.0万枚
3 学生街の喫茶店 ガロ 1972/06/20 76.2万枚
4 喝采 ちあきなおみ 1972/09/10 62.7万枚
5 危険なふたり 沢田研二 1973/04/21 61.9万枚
6 神田川 かぐや姫 1973/09/20 58.0万枚
7 心の旅  チューリップ 1973/04/20 50.8万枚
8 恋する夏の日 天地真理 1973/07/01 50.2万枚
9 若葉のささやき 天地真理 1973/03/21 48.1万枚
10 赤い風船 浅田美代子 1973/04/21 48.1万枚
  • 1位 宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」/ 2位「女のねがい」

なんと!「女のみち」は1972年に続き、2年連続で年間1位を獲得です!!

オリコン年間シングルチャートで2年連続1位を記録した唯一の楽曲です。

しかも、1973年は「女のねがい」が2位にランクインしています。

恐るべし、ぴんからトリオ。

  • 3位 ガロ「学生街の喫茶店」

楽曲の舞台となった喫茶店は東京・御茶ノ水の中央大学付近にあった喫茶店『丘』など諸説があったが、作詞者の山上路夫は具体的に参考にした店はないとしている。また、山上自身に大学生活の経験はない。引用:『ウィキペディア(Wikipedia)』

1973年ではないけど、私が社会人となり初めて勤務した街は御茶ノ水でした。

『丘』も行きましたが、『虎』という喫茶店がこの曲の舞台だったのではないかという説も耳にしました。

『♪人の姿も変わったよ 時は流れた~』 もっと時は流れ、今では街に昔みたいな喫茶店は無くなってきています。

  • 4位 ちあきなおみ「喝采」 1972年度のレコード大賞受賞楽曲

この曲を最初聞いた時、まるでドラマを見ているようで歌の世界に引き込まれました。

1972年9月10日発売ですが、その年のレコード大賞を受賞しています。

発売から3か月での受賞は史上最短記録だそうです。

亡くなってしまった恋人を想いながらステージで歌っているという設定の曲ですが、ちあきさんの歌唱力、表現力で見事に完成されております。

  • 5位  沢田研二「危険なふたり 」

ジュリー登場です!ソロ活動を始めてから初のオリコン1位獲得曲です。

グループサウンズ(GS)で活躍した沢田さんが、同じくGSで活躍した井上堯之バンドを率いて軽快な音楽を提供してくれています。

今の若い人たちにはジュリーがどれほどイケメンだったか、想像つかないでしょうね。

「危険なふたり」 画像 amazonより

  • 6位 かぐや姫「神田川 」

こうせつさんの優しい高音の歌声で、若い恋人たちが一緒に暮らした思い出を歌い上げています。

今では3畳一間なんて部屋ないし、都内には銭湯も無くなってきていて、若い人たちへの想像もつかない環境だろうけど、この時代が青春だった人たちには青春の悲しみとして共感を呼んでいます。

  • 7位 チューリップ 「心の旅 」

リーダーの財津和夫さんが上京の為に別れた女性への想いを原点に書かれた曲だそうです。

♪愛に終わりがあって心の旅がはじまる♬て、なかなか出てこないですよね。

この曲、当初の予定では作詞・作曲した財津が歌う予定でしたが、スタッフや関係者の間で、甘い声が魅力の姫野に歌わせよう…と言うことになったそうです。

そんな事情を知ったうえで、この動画を見たら、気のせいか、コーラスの部分の財津さんの声が目立つなぁ…て、個人的に感じました。

  • 8位 天地真理「恋する夏の日」/ 9位 「若葉のささやき」

1972年もオリコン年間シングルチャートベスト10入りに2曲達成していた「隣りのまりちゃん」こと天地真理さん。

1973年も2曲ベスト10入りしています。

「恋する夏の日」は軽井沢のテニスコートをイメージしてテニスウェア等の衣装でテンポよい振り付けで歌っていました。

「若葉のささやき」は天地真理主演映画『愛ってなんだろ』の主題歌です。

♬わ・か・ば・が・まちに…♪ と出だしからインパクトのある曲でした。

「隣りのまりちゃん」の清純さが歌からも伝わってきました。

「恋する夏の日」EP盤画像 amazonより

「若葉のささやき」EP盤画像 amazonより

  • 10位 浅田美代子「赤い風船」

天地真理さんと同様、ドラマからデビューしたアイドルです。

ドラマではお手伝いさん役で『美代ちゃん』の愛称で人気になりました。

ドラマの劇中で歌われていた「赤い風船」でしたので、国民的人気の番組でしたから美代ちゃんの歌も大ヒットに繋がりました。

「赤い風船」EP盤画像amazonより

1972年、アイドル歌手全盛時代の到来?相次いでデビューするアイドルたち

  • 新御三家郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の3人。

1971~1972年にかけてデビューしたトップ男性アイドル歌手3人が1973年にそれぞれの個性を活かしたスタイルで活躍し歌謡界に影響を与えていました。

新御三家となった経緯に関して野口は「僕がデビューし、翌年に郷と西城がデビューしたが西城がいくぶん出遅れた。西城の事務所で西城と他の2人で新御三家というキャッチフレーズでデビューしたが、西城のマネージャーが別事務所の郷と僕を合体させて新御三家にした。
事務所も違うので番組などでぶつけ合ってファン獲得をした」と語っている。

引用:『ウィキペディア(Wikipedia)

  • 花の中三トリオ森昌子、桜田淳子、山口百恵の3人。

1973年8月26日の3人が選出されたオーデション番組の100回記念特番の時、
チーフ・プロデューサーにより“花の中三トリオ”と命名されました。

その後は、3人が進級するごとに花の高一トリオ・高二トリオ・高三トリオと呼び名を変えて、高校を卒業と共にトリオの呼び名は消滅しました。

  • キャンデーズ伊藤蘭、藤村美樹、田中好子のメンバーで結成されたグループ

キャンデーズは1973年9月1日に「あなたに夢中」で歌手デビューしています。

レコードデビュー前から人気バラエティ番組にもレギュラー出演していたので、グループ名は知られていたが、しばらくはヒットに恵まれませんでした。(1975年あたりからヒットを連発する)

・ア行の歌手のデビュー、活躍が目立った1973年でした。

麻丘めぐみ、アグネス・チャン、浅田美代子、あべ静江…ほら、何故かみんな「あ」で始まっていますよね。

 

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