没後15年、忌野清志郎の選挙ソングは若い人たちへのメッセージ

80年代音楽
目覚まし時計は歌う-選挙ソング Remix ver. - YouTubeより

こんにちはHANAです。

2024年7月7日(日)東京の都知事選の投票日です。
朝からトレンドに「忌野清志郎」さんの名前が入っており「おっ⁉」と思った人も多いのではないでしょうか。

忌野清志郎さんは2009年5月2日、癌性リンパ管症のため58歳という若さで死去しました。
パンク、ロック、フォーク…様々な音楽性を横断し、時代に警鐘を鳴らし続けた孤高の詩人の彼ですが、その真骨頂とも言える「目覚まし時計は歌う (選挙ソング)」は、政治への皮肉と希望を込め、今日も私たちを鼓舞する応援歌です。

今回は、この曲から忌野清志郎さんの私たちへのメッセージを探ってみたいと思います。



没後15年「忌野清志郎」の選挙ソングて何?

先日、和田アキ子さんのコンサートへ行った際、没後15年の忌野清志郎さんをリスペクトして彼の代表曲の「スローバラード」を歌っていました。
忌野清志郎さんの音楽の幅を感じる名曲の一つですよね。

そんな様々な音楽性を持つ忌野清志郎さんが「ラフィータフィー」名義でアルバム『夏の十字架』をリリース。
その2曲目に収録されたのが、今回取り上げる『目覚まし時計は歌う-選挙ソング』(作詞・作曲 忌野清志郎)です。

『目覚まし時計は歌う-選挙ソング』(作詞・作曲 忌野清志郎)

起きろよBaby 今日はいい天気だ!
Hoo 起きろよBaby 今日はいい天気だ!
起きろよBaby 窓を開けてみろよ Hoo
起きろよBaby 外はいい天気だ!

君が空けて窓の外には、僕が傘をさして立っているんだ
冷たい雨が窓を濡らしても 二人にはとてもいい天気だ
君といればとてもいい天気だ

起きろよBaby 外はいい天気だ!
日照りが続く荒れた大地だ
起きろよBaby 食料がなくなった!
田畑は全部干からびてしまった!

君が開けた窓の外には 飢えた子ども達がさまよってる
無能な政治家テレビでよく笑う
呆れるくらい 今日はいい天気だ!
泣きたいくらい とてもいい天気だ!

君が開けた窓の外には 干からびたミイラが汗を流してる
無能な政治家テレビでまた笑う
呆れるくらい 人々は脳天気だ!
泣きたいくらい 脳天気だ!

起きろよBaby 今日はいい天気だ!Hoo
選挙に行って 投票しようぜ

起きろよBaby 誰か違う奴に! Hoo
君の一票を託してみないか
トンデモないのを選んでみないか!
何もしないより退屈しないぜ
誰かいい奴を選んでみようぜ!
誰か違う奴 選んでみようぜ!



忌野清志郎「選挙ソング」は若い人たちへのメッセージ

忌野清志郎さんからのメッセージは、政治への関心は薄れている中、選挙とは、単なる投票行為ではなく、社会を変えるための、唯一無二の武器だという事を伝えているのではないでしょうか。
彼はこの歌で警鐘を鳴らし、人々に特に若者へ、希望の光を与えているのでしょう。

忌野清志郎「選挙ソング」を通して若い人に伝えたかった事

「世の中を動かしてたりするのが困ったことに政治家なんですよね」この言葉に忌野清志郎さんの皮肉な気持ちが込められております。

世の中を動かしてたりするのが、困ったことに政治家なんですよね。昔は消費税なんか無かったんですけど、数の論理で消費税とか付いちゃってね。で、その金はいったいどうやってんだって思うと、ロクでもないことに使われていたりとかね。そういうことが判ってきちゃったんですねぇ〜。

それで僕は若い頃そういうことがわかんなかった自分が、ちょと悔しいんですよね、今になると。だからこういう歌を作ってね、なるべく早く若い人に「選挙は大事だ」ってことを気づいてほしいなと思ったんですね。
引用:SELF LINER NOTES/2000年7月

忌野清志郎「選挙ソング」のメッセージを受けて私たちに出来ること!

都知事選の本日7月7日は、とてもいい天気です!
災害級の猛暑日の東京です。
候補者は過去最多の56人と過去あり得ない程の選挙となっております。
トンデモない人も立候補しております。
歌詞にある「誰かいい奴」を選ぶのも大変です!

近年、若い世代の投票率が低いという「いつもと変わらない光景」が繰り返されております。
ひと昔前と違い今では18歳から選挙権が与えられ投票できるようになりました。

この歌は、若い人に呼び掛けるのにぴったりの曲だと思うんだけどなぁ。
軽快なメロディーに乗せて、清志郎さんは皮肉たっぷりに歌っていますが、サビの部分では無関心ではなく、主体的に政治に関わることの重要性を訴えています。
もっと選挙前にTVの音楽番組や情報番組で流せば良いのになぁと感じております。

先ずは、投票へ行こう!
たかが1票ですが、されど1票なんです!
世の中、急には変わりませんが、自分たちの票が世の中を動かすことを忘れないで何もしないよりは先ずは投票へ行きましょう!



忌野清志郎プロフィール

都立日野高校時代、三浦友和さんと同級生だった忌野清志郎さんのプロフィールです。

(1951-2009)バンドマン。1968(昭和43)年、都立高校在学中にRCサクセションを結成。
1970年『宝くじは買わない』でデビュー。
『ぼくの好きな先生』『雨あがりの夜空に』『スローバラード』『JUMP』など多彩なヒット曲を放ち、バンドは初の10年連続武道館公演を達成。
キング・オブ・ロックの名を不動のものとする。
1991(平成3)年のRC活動休止に前後して、ザ・タイマーズや2・3’Sなどソロ活動も積極的に展開し、日本の音楽シーンにおいて常に斬新かつスキャンダラスな存在であり続けた。2009年5月2日58歳で没。
青山葬儀所での葬儀『忌野清志郎 青山ロックン・ロール・ショー』の弔問数は4万2000人に及んだ。

引用:新潮社より

まとめ

「目覚まし時計は歌う (選挙ソング)」は、忌野清志郎さんの音楽性とメッセージ性が最も凝縮された楽曲と言えます。
ロックンロールに乗せて社会を批判し、希望を歌う彼の姿は、まさに時代を照らす光でした。

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